プリユ葬 物語

「プリユ葬」には、組合員に愛された25年の歴史と実績があります。

パルシステム埼玉では、生活協同組合が取り組むべき事業のひとつとして、「プリユ葬」を展開しています。「プリユ葬」は1998年にスタートしました。もとより、生協には社会福祉の視点から組合員のくらしを見据えた「ゆりかごから墓場まで」という理念があり、当時の理事や職員の間で、生協の事業として葬祭事業に取り組むべきとの議論が交わされました。
そして、組合員の暮らし課題解決のひとつとして、生協だからこそできる「価格の透明化」「情報の発信」に取り組み、ブラックボックスなお葬式を「見える化」して、組合員の利益を考えた独自の葬祭サービスの事業化に取り組むことを決めたのです。
その事業は「プリユ葬」と名付けられ、生協オリジナル仕様の葬祭事業をスタートさせることになります。

 

25年前プリユ葬の立ち上げに係った前の専務理事・横山さんと元ドゥコープ理事長・小杉さんより、
当時の思い出などを寄稿していただきました。

プリユ葬25 周年を迎えるにあたり

パルシステム生活協同組合連合会 執行役員  横山 博志

プリユ葬25周年誠におめでとう御座います。心よりお祝い申し上げます。

プリユ葬のスタートは1998年11月にドゥコープ(現パルシステム埼玉)のサービス事業として事業開始しました。奇しくも、立ち上げの担当でした私が25周年のコメントを書かせて頂くことになろうとは夢にも思いませんでしたが、長きに渡って事業を支えて来て頂きました、皆様にこの場を借りて改めてお礼を申し上げます。

「プリユ」の名称由来は、フランス語で「より以上の」大切さ・・・の意味があります。今ではスタンダードになりましたが、当時の葬儀は多くの不安が伴うものでした。その不安を解消することを目指し、生活福祉の視点に立ち、生協仕様による統一した内容とサービスで明確な料金を実現しました。3つのコース(30・50・80万)に加え、親族葬(今で言う家族葬)、そして何と言っても生花祭壇を全面に出してオリジナルを演出しました。しかし、事業開始から1ヶ月以上足っても、1件の依頼も無く、この事業は失敗だったのではと思い悩む日が続きました。初めての施行は同年の12月末で、しかも神道式の葬儀でした。故人には大変申し訳ありませんでしたが、うれしさのあまり式場まで出向き、式の様子を裏側の事務所でジッと見ていました。

その後順調に沢山ではありませんが、施行実績も重ねて仏具やお墓の紹介等、事業幅も拡大させて行きました。何より、初めての事業なので、当時立ち上げに参加した、武蔵浦和会館、金周、東部典礼、久喜葬祭、北本セレモ、深谷葬祭の6社が活発な議論をしながら生協とのタッグに期待をしていましたので、こちらも本気モードで消費者としての立場を力説させて頂きました。

今では、当時の提案が当たり前となり、更に葬儀も小さいものになって来ましたので、「プリユ葬」に拘らず、これからの葬儀をどの様に提案していくのか、時代をつくる「埼玉こすもす」の皆さんに大いに期待したい所です。

プリユ葬25 周年を迎えるにあたり

NPO法人市民葬送情報センター  小杉 佐智子(元ドゥコープ理事長)

パルシステム埼玉の前身ドゥコープの理事だった1998年、今から25年前のこと、
新規事業として新しく「葬祭事業」を始めたいという提案がありました。

それまで「食」を中心に事業活動を行ってきた生協にとって全く畑違いの、それも「葬儀」という提案を受け理事会はしばし騒然となりました。
「なんで生協が葬儀をやるの?」「素人がやってうまくいくの?」等々・・。

もとより生協は「ゆりかごから墓場まで」の理念・生活福祉に立脚しており組合員の思いをを事業を通して実現させるという組織です。
ただ、食品添加物や公害が大きな社会問題になっていたころに消費者の安心安全な食品を手に入れたいという強い思いで設立された生協の事業はずっと商品が中心でしたからこの提案に戸惑ったのも無理からぬことです。

暮らしの変化もあり、組合員ニーズが多様化した今は様々なサービス事業に取り組んでいる生協ですが、葬祭事業はその走りともいえます。
学習会を積み重ね、理解を深めていった理事会は、価格を明確にして正確な情報発信を行い、故人の尊厳を尊重した葬儀「プリユ葬」を「葬祭事業協同組合埼玉こすもす」に託すことにしたのです。

その後退任した私は「NPO法人市民葬送情報センター」を立ち上げ、協力して組合員に向けたセミナーや展示会などを行いましたがその頃は葬儀に関する情報が少なかったこともあり、セミナーの申し込みが毎回抽選になるほどの関心の高さでした。

25年経った現在、葬儀のあり方は大きく変わってきましたが、当時の思いは今も引き継がれ「プリユ葬」は組合員に信頼され支持されています。

組合員としてずっとパルシステムの商品を利用し続けてきたのですから最後もやっぱり生協で、「プリユ葬」で送ってもらいたいという私の願いはエンディングノートに細かく書き記していますが、きっと「プリユ葬」ならそれを実現してくれるはずです。


「プリユ葬」は葬祭事業協同組合「埼玉こすもす」がサポートしています。

「プリユ葬」を実現するためには、思いを受け止め、理解し合えるパートナーが必要です。
そこで、埼玉県内で活動している生協に理解ある葬祭会社が集まり、葬祭事業協同組合「埼玉こすもす」が発足したのです。
以来、「パルシステム埼玉」の理念と思いを、「埼玉こすもす」が受け止めて具体化し、安心なお葬式を施行しています。

パルシステム埼玉 白岡センター青空市に出店の様子
※プリユ(plus)とは、フランス語で「より豊かな」という意味です。

「埼玉こすもす」直営式場(霊安室完備)のネットワークで県内をカバーしています。

プリユ葬は、埼玉県にネットワークを持つ葬祭事業協同組合「埼玉こすもす」と提携して、県内でのサービス提供を実現しています。

  • さいたま市 家族葬のウィル【HP】
    さいたまさいたま市大宮区大成町1-405
  • 所沢市 (有)会心 【HP】
    所沢市山口1310-9
  • 八潮市 (株)セレモニー藤波【HP】
    八潮市垳166-22
  • さいたま市 (株)武蔵浦和会館【HP】
    さいたま市南区白幡5-4-16
  • 春日部市 (株)花勝葬祭【HP】
    春日部市粕壁2-7-29
  • 伊奈町 (株)花みずき葬祭【HP】
    北足立郡伊奈町小室4968-2
  • 行田市 (株)ヨコカワ【HP】
    行田市行田11-33
  • 久喜市 (有)久喜葬祭社【HP】
    久喜市本町6-14-23

3 つの組織がネットワークで、県内にサービスを提供

パルシステム埼玉
葬祭事業協同組合 埼玉こすもす
祈りの老舗はせがわ

プリユ葬は、パルシステム埼玉が提携している葬祭事業協同組合「埼玉こすもす」に委託しています。
「埼玉こすもす」は、県内にネットワークを形成している葬儀社グループです。プリユ葬規格に沿った低廉で質の高い葬祭サービスを提供しています。
さらに、お葬式が終った後に必要となる仏壇や位牌などの供養用品をはじめ、墓石や霊園、納骨堂などのアフターサービスについては(株)はせがわがお世話をいたします。

環境に徹底的に配慮したお棺エコフィン「ノア」をオプションとしてお選びいただけます。

エコフィン「ノア」は、極限まで木材使用を削減したトライウォール・パックという素材でできています。また、布地はエコフィン「ノア」用に特に織られた天然のレーヨンや綿100% 素材です。
接着剤も天然接着剤を使用しています。材料となる木の生産と素材加工、棺の生産まで、すべての局面で環境に配慮した棺です。
更に、エコフィン1棺につき1本のアカマツの苗木をモンゴルで植林し、森林を取り戻す活動が続けられています。